当店名物の一つが忍者そばです。長い歴史の中で少し変化もありましたが、今は、油揚げ、揚げ玉、茹で卵、青味(温かい忍者はほうれん草、冷やし忍者はわかめ)と海苔です。きつねとたぬきの具が両方入っている、と言われれば想像がつきやすいかもしれません。
忍者そばは、先代が考案しました。名前の由来は、本人曰く「きつねとたぬきの化かし合いで忍者」だそうです。正直、私には意味がわかりません。きつねとたぬきが化かし合うとなんで忍者になるんだ??説明するのがちょっと恥ずかしくて、お客さまから由来を尋ねられた時(よく聞かれます)、いつも躊躇してしまうほどです。
・・・と思ったら、こんな記事を見つけました。先代の店にご来店ありがとうございます。
日本中・・いたるところに忍者そばってあってお揚げのカタチが手裏剣になってるのも見たことあるよ。
出典:御成門・今日で閉店 松寿庵 忍者そばいただきました♪ | 怪猫ガイド / 猫好きが辿るB級グルメ地図
もしかして、他にも同じコンセプトで同じ忍者という名前で出しているお店もあるのかもしれませんね。
きつねとたぬきの合い盛りというコンセプトだと、「むじなそば」という名前で出しているところもありますが、具はお店によって少し異なるようです。
名前はともかく、味はご好評をいただいています。
当店の揚げ玉は、天ぷらを揚げた際の「かす」ではありません。毎朝天ぷらとは別に、揚げ玉だけを丁寧に揚げています(だから「天かす」とは呼びたくない)。
つゆに溶けた新鮮な揚げ玉と、甘めに煮た油揚げで、おつゆのコクが深まるのです。
冷やしもあります。冷やしは、揚げ玉のサクサク感が楽しめます。季節を問わず、どちらも人気があります。